農作物の健やかな成長に、適度な湿気は不可欠です。

野菜や果実の種類によって、最適な湿度は様々です。中にはサボテンのように湿度がむしろ低い方が生育に良い、という種類も存在します。空気中の水分が多すぎても、少なすぎても植物の健康的な成長にはマイナスです。ビニルハウスは外に比べて湿度や室温が比較的管理しやすいですが、気候の変化をすべて防げる設備ではありません。特に日本の冬や夏は劇的に気候変化が起き、常に環境のモニタリングをしておかなければ、あっという間に適切な室温や湿度の状態から外れます。

近年は日本列島の各地域で異常気象とも言える、極端な気温変化が頻発しています。暦の上では真冬なのに真夏のような環境になる、穏やかな春先なのに冬場のような気候が一日だけ発生する等、想定外の事態が日常茶飯事です。センサー機能搭載の湿度計をハウスに設置し、24時間365日、モニタリングを行えば突然の気候変化にも柔軟に対応出来ます。

センサー搭載の湿度計はリーズナブルな値段で市販されており、複数台、ハウスに導入しても初期投資は高くなりません。センサー搭載の湿度計は、基本的に小さくて軽量な製品が多いため、ハウスの規模に関わらず導入が容易です。製品の中にはパソコンデータで、日々の湿度の推移を記録してくれる物があります。記録した情報は一般的なタブレット端末やパソコンの画面で閲覧出来ますので、スタッフ全員で現場の情報共有がしやすくなります。