HACCPでの重要工程での管理は、食材や調理方法などによって決まってきます。

つまり、同じメニューを提供しているような多店舗経営の場合、同じ指標が使えることになります。これは準備作業や計画を立てやすく、現場での負担を軽減することに役立ちます。調理をする場合の加熱温度と時間、冷却時間、保管庫の温度などを記録しておくことで、食中毒などの問題が発生した時の対応が迅速に行うことができます。そのために各店舗で温度の測定、調理時間の管理、保管庫の確認などを行わなければいけません。HACCPを導入することで、顧客に安全で安心なメニューを提供することだけでなく、店長にはそのような追加の負担があります。本部でそのようなデータ管理の業務を一括で実施することができたら、店舗の負担はかなり楽になります。

また、一括管理は、コンプライアンスの確認にも有効です。決められたルールが守られていないなどの逸脱があった場合、いち早く気がつくことが可能です。HACCPは導入することによって、食中毒のリスクを低減するメリットがありますが、店舗への負担は少なからずもあります。それをいかに減らすことができるかが、管理者の責任ということになります。そのために自動で記録されたデータを店舗から定期的にコピーして保管しておくこと、いつでもオンラインで確認できることなどを満たすためのシステム作りができれば、効率の良い店舗運営が期待できます。