温度計センサーの役割

温度計センサーを備えたシステムは、メンテナンス性が優れていることが大切です。

食品の製造ラインなどは、粉塵などが発生する可能性があるからです。システム端末が過酷な環境にさらされると、センサーや温度計が正常に機能しなくなる恐れがあります。それゆえ、定期的な清掃やメンテナンスが必要になるので、清掃しやすい端末であることが大事です。また通信環境に何らかの不具合が発生した際には、速やかに修理や交換できるものである必要があります。修理や交換に手間取ると、製造ラインを止めなければならなくなるからです。それは会社にとって損失となるだけでなく、商品を発注している顧客にも迷惑をかけることになります。HACCPの義務化によって、温度管理には高い精度が求められています。

温度管理システムでは、計測対象に応じて温度計センサーを選択できるようになっています。設置が簡単な端末も揃っており、設置場所を選ばずに対応できます。温度管理システムを構築するには、温度計はシステムの要を担うものです。当端末で計測されたデータは、ロガーと呼ばれるデバイスに送られます。ロガーはデータを蓄積するデバイスで、温度計と一体型になっているケースが一般的です。当デバイスには有線型と無線型があり、近年は無線型が主流になりつつあります。観測対象は食品自体をはじめ、冷蔵庫や冷凍庫など室内の温度なども挙げられます。それぞれ計測対象に応じて、適切な端末を選択することが大事です。

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